ナツさんは、ウチの店の指名のトップ3に入っていた。
箱ヘルでは、女の子の仕事が続く時、女の子の準備の時間を短縮する為に、スタッフが女の子の部屋に入って
ベッドメイクしたり、浴室の水気を拭き取ったりするセットと呼ばれる作業をスタッフが行う。
ナツさんは仕事が付きっぱなしなので、スタッフはほぼセットを行わないとダメだったのだが
僕以外のスタッフはナツさんを避けていて、
逆に僕はナツさんと会うのが楽しみだったので、
ナツさんの部屋のセットには積極的に行っていた。
ナツさんは、凄く気さくな性格でとても優しい女の子で
あのヤクザ店長が彼氏なんやろ?もったいないと思う程魅力的な女性だった。
しかもスタッフが避ける意味がワカラン 汗
ある日、年の瀬が近付いて来た頃…
いつものようにセットに行くと、
ナツさん『なぁT、年末で仕事辞める事にしてん。実はアイツと結婚する事になってん』
僕「そうなんですか(#^^#)良かったですね でも、ナツさんとK店長と付き合ってるの想像できないんですケドね 苦笑」
ナツさん『あー、見えて付き合ってみたら案外エエ奴なんやで』
ところが、ある日
僕とナツさんにとって最悪の事態が起こる。
ソープになった店の業績が不振で、K店長が副店長に降格して、
ウチの店に異動
ウチのヘルス店のN店長がソープの店長へと入れ替えになる。
で、僕がソープの立て直しでN店長と一緒に次の日からソープに異動になってしまった
最初に述べた通り、僕は当時ヘルスでしか働く気なかったのでソープに転勤が決まった瞬間、店を辞める決意をした。
K副店長がヘルスに異動が決まった日にナツさんは、店を去って行くのだった。
その2日後、店を辞めたナツさんに更に不幸が訪れる事になる 汗