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横領なバカ親 前編

神戸福原の大型の箱ヘルに出戻りした時の話…

ある日、ウチの店に系列のピンサロの主任が転勤してきた。

その主任の年齢は定かでは無いが、40代後半から50代前半のオッサンで元々は福原の別の風俗店で店長をやってたらしい。
その店が潰れたので、ウチの系列に入って来て主任まで這い上がったらしい。
エエ年のオッサンでも実力あれば上になれるワケだが
正直、人間的な魅力も僕は感じなかったし
これ以上の出世はないだろーね
って、印象だった。

同じ早番のシフトで出戻りの僕にとっては上司になるワケだが
別に僕の仕事に悪影響を与える事もなく
特別オッサンにも興味無かったので
ビジネスライクな関係を保っていた。

ある日、僕は早番の仕事が落ち着いて遅番スタッフが出勤して来たので、
風俗雑誌に載せる女の子の写真を資料室みたいなトコで1人で選んでいた
その資料室を出て廊下を挟んだ向かいの部屋が女の子の面接をしたりする応接室になっていたのだが…

その応接室から大きな声が聞こえてきたのだ

何事?

と、思い資料室を出ると
そのオッサンの主任と副店長が二人で話をしており、
どうやら副店長に主任のオッサンを問い詰めているようだった

『何があったんやろ?』

と、気になったものの自分の仕事を終わらせたかったので資料室で黙々と仕事をこなしたのだった。
そして、資料室での仕事が終わり店内に戻ると信じがたい光景を目にするのだった。
主任のオッサンが、スーツのジャケットを脱いで店内でスタッフの仕事をしているのだった

それは何を意味するかと言うと、
主任から降格して
ホールスタッフになったって事


オッサンに何があったんや?
と、思いつつ
オッサンを見ると、
この世の終わりみたいな顔をしている 苦笑

オッサンは僕に小声で、別れの挨拶をすると
次の日に飛んで店から居なくなり音信不通になった手(パー)


後で知った話だが
どうやら店の売上げではなく
ウチの店は女の子に雑費をもらっていたんだが、その金を使い込んだらしい

しょーもない
金額の大小関係なく使い込みは悪い事だが、
たった数万の金を抜いたせいで
転落人生やな

と、思った
その約1週間後の事…

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