僕の予想に反して亜美は稼いだ。

僕が、この小規模な日本橋のホテヘルで店長をやる前の店は

神戸福原のソープ街の中にあった
超有名なファッションヘルス（箱ヘル）

一日の来客は１００人切る事はなく
女の子のルックスのレベルも高い子が多かった。


なので、
このルックスが良くない亜美が
『何故こんなに稼げるんだろう？』
と、
最初は不思議に思ったものだ

入店一ヶ月くらいで、既にウチの店の稼ぎ頭になっていた。

ほぼ、未経験なので
技術は多分良くない
男を惑わす話術も絶対ない（笑）

とりあえず、
気弱で亜美に最初に聞いた時に断れなかった
当時は珍しい顔謝や即尺のオプションが出来る亜美を目当てで来る
お客さんとかも結構来ていたが

僕が、思う亜美が指名をとれて稼げていた理由は 不器用なりにも
一生懸命やっていた
『人間としての魅力』
ただ、それだけ

変なオプションが付いて待機室で困惑していた亜美が…
ダイエットしたら、もっと稼げるようになると言うと
「頑張ってるんですが、変わらないです」
と苦笑していた亜美が …

今思うと知らない間に、僕に女の子を育てるスキルを教えてくれていたような気がする。